米国大手のドラッグストアCVS(業界2位)が2000億円の損失覚悟でたばこの販売を停止すると発表した。
まず、ドラッグストアでタバコ販売してたのか。というのが素直な感想。
マツモトキヨシやクリエイトでタバコ販売していたようなものですよね。
ニコレットを売る横でタバコを販売。
タバコのヤニを取る歯磨き粉を売る横でタバコを販売。
米国では普通のことのようです。
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気づくの遅いけど賞賛されるべき
2000億円の損失覚悟で販売停止した理由は、「医薬品や健康関連製品を扱う企業としてたばこ販売は適切ではないと判断」とのこと。
気づくのおそっ!!
まあ、ドラッグストアがタバコ売ってて矛盾してることやってるけど、販売やめたら売上が減っちゃうし、仕方ないよねっていうのが企業としての当たり前の判断だったと思います。
米ドラッグストアチェーン大手のCVSケアマークは5日、10月1日までに米国内の全店舗でたばこや関連製品の販売を停止すると発表した。対象店舗数は7600超。喫煙率の低下に対応するほか、医薬品や健康関連製品を扱う企業としてたばこ販売は適切ではないと判断した。大手チェーンの取り扱い停止は初めてで、米国の喫煙動向に影響が出るかが注目されている。
引用:日本経済新聞
いち早くタバコ販売を停止することで、他のドラッグストアと差別化をはかる狙いもあるみたいです。
何かの販売をやめることで他社との差別化をはかるってすごい戦略ですね。
普通は逆ですからね。
CVSは今回のたばこ販売中止戦略によって、病院や保険会社、医師グループなどとのさまざまな提携関係を構築する上で、同業他社に差を付けられると信じている。処方薬の歴史的な売り上げ減少が続く中で新たな企業像を模索するCVSやウォルグリーンなどのドラッグストアチェーンにとって、こうした提携は極めて重要だ。
ウォール・ストリート・ジャーナル
このニュースが注目を浴びたもうひとつの理由は、オバマ大統領がCVSの決定を「あらゆる規範になる」と支持したことだ。
オバマ大統領といえば、禁煙に苦しんだ一人。
タバコをやめた理由は、ミシェル・オバマ(Michelle Obama)夫人が怖いから。
理由がかわいい。
CVSのたばこ販売量は全米の約2%に相当する。
米モルガン・スタンレーのアナリストは投資家向けリポートで「喫煙者はほかの店でたばこを買おうとするため、たばこの消費が減るわけではない」と述べているようです。
最後に
taspo導入で自動販売機でタバコを買う人が減ったことで、コンビニが売上を伸ばしたというニュースは記憶に新しい。
CVSがタバコ販売をやめたことで売上の損失だけでなく客足も他の店へ行くようなことがないことを祈りたい。
この勇気ある決断によって、世界的な規範となり、他のドラッグストアも同様の動きがでることを望みたいです。
日本のコンビニも見習ってくれたら、コンビニに行くたびにタバコを目にすることはなくなるのにな。